ブラームス

曲目紹介シリーズ🥳
最後はブラームスのヴァイオリンソナタ第2番✨
この曲の紹介、というよりも、私のこの曲と向き合う過程の話になってしまうのですが、、

実は最初は中々この曲の曲想がつかめませんでした。
とても美しい曲だということはわかるのですが、いざ自分が弾いてみると、なぜかそうならなくて笑

この曲は最初から最後まで、基本的に明るく穏やかな音楽が続きます。若干の起伏もありますが、基本的に終始穏やかなんです。

だから、なんとなくぼやけて感じてしまって、この曲の中でブラームスが一番言いたいことが、中々つかめずにいました。

でも、ある時ふっと腑に落ちました。

明るく穏やかな音楽だからといって、裏側までそうとは限らないんです。

表に出ているものが穏やかであったとしても、その裏側にもっと違う感情が潜んでいるとしたら…色々見え方が変わってきそうです。



この曲の根底にあるのは、言葉では表現しにくいレベルの深い悲しみだと思います。

でも、どんなに悲しみに打ちひしがれていたとしても、そんなのお構いなしに日常っていつも通りやってきていつも通り普通に流れていくじゃないですか?

優しく優しくただ流れていく感じ。でも自分は実は悲しい。なのに不思議と世界が明るく見える。この感じ伝わるかなぁ🥲
第1楽章の出だしはまさにそんな感じです。

第2楽章は、これ以上の「安心」というものは他にないぐらい、安らかです。

第3楽章では少し動きが出て、最後は曇っていた心にぱーっと光がさしてくるようです。


全体的に、一番深くぱっくりと開いた傷口はそっとしておいたまま、ひたすら優しく温かく包み込んでくれているような…そんな風に聴こえてきたんです。

そう感じると最初から最後まで、この曲の中で言いたいことが私の中でちゃんと繋がったんです。



ここまでお話したことは、あくまで私の感じたことなので、もちろん皆さんは自由に聴いていただきたいのですが…

中々1回で捉えるのが難しいかもしれないので、こんな感じ方もあるよ、と紹介させていただきました😊






チケットは前半後半ともに残り僅かとなっております!

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