今だからこそやりたかった曲

更新を2回もサボってしまいました💦

GWは、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私は出かけたい気持ちを抑えひたすら練習😂😂


というのも15日にクローズドな場所でソロを40分ほど演奏させていただいたのですが、すこし欲張ったプログラムにしてしまったからです。

4/9が終わったばかりで、あまりたくさんのことはできないなぁ…と思いつつ、リクエストや自分のやりたいものを集めたら、1ヶ月で準備するには少し大変な内容になってしまいました。

気持ちは、あれやりたいこれやりたいとどんどん先走っても、テクニックは突然大きく飛躍はしないから、この辺の挑戦の塩梅って難しい🥲

あまり大変すぎて本番でまとまらなくなってしまうのも問題だし、かといって挑戦しなさすぎるのも成長できないし。

そんな絶妙な塩梅を目指して決めた曲目の中に、キエフの大門という曲があります。

今はキーウの大門と言ったほうが良いのかな。

ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」の最後の曲です。
今はウクライナの情勢のこともあり、ロシア人作曲家ムソルグスキーの手による、キーウを象徴する立派な大門を表現した感動的な音楽であることと、ムソルグスキーの友人の死を悼んで作曲された背景から鎮魂のような雰囲気も感じられ、多くの演奏家が取り上げています。

他にもショパンの革命、映画音楽のひまわりなどのリクエストがあり、この流れでどうしてもこのキーウの大門を取り上げたくて。少し無理をしてしまいました💦

自主企画のリサイタルなどのようにたくさんたくさん時間をかけて丁寧に仕上げていくのとは違い、今回のように限られた期間でできるところまで仕上げるというのも勉強ですね!

あまり余裕はありませんでしたが、どの曲も精一杯演奏してきました。

特にショパンの革命は、聴いてくださった方にどこまで伝わったかはわかりませんが、自分で弾いていてこみ上げてくるものがありました。

ちょうどショパンの伝記を読んでいたのですが、その当時ウィーンに出てきていたショパンが、祖国で武装蜂起が起き、それが失敗に終わったことを知って、
自分の大好きな家族や友人はロシア兵に殺されていないだろうか、捕虜にされていないだろうか、ととても不安に思ったようです。

手紙の中には、自分はロシア兵1人殺せない、とまで書いているほど。

そんな中作曲された革命は、今から200年ほども前のものなのですが、これと同じ状況が2022年の現代でも起きていて、私の知り合いでもウクライナにいる知人がどうなったか、ショパンと同じように不安で胸が張り裂けそうになっている人もいて。

革命という曲と、その中で動いている感情が、遠い昔の人の感覚ではなく、自分ごととして襲ってきました。

早く戦争が終わって欲しいですね。

0コメント

  • 1000 / 1000